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【投資本】紙の約束

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こんにちは、せみけんです。

 

アプライド、神戸物産、三栄コーポの含み益がどんどんなくなっていますが、株価はいったりきたりするので、仕方のないところ。一部は売りましたが、目標株価までは暫く我慢です。

 

結構利食いしたクリヤマHDがずっと上昇しているのでちょっともったいなかったな。1年単位で見ると株価も数十%動くのは当たり前ですが、プレーヤーが少なく上がるときはかなり上昇しますね。マーキュリアも短期で30%くらい上昇してますが、とっくに売ってしまった。。

 

さて、またちょっと良い投資本(経済本)がありました。

 

今後どういったことが起こるかは、一投資家にはわかりませんが、何が起こってきたのかとこれから起こりそうなことを考えておくのは大事なこと。この本もなかなか読み応えありです。

 

1.目次

2.ポイント

1.目次

序章 
農民と銀行家/古くからの戦い/紙の夢/円を描く循環/政治的・倫理的問題としての負債
第1章 マネーの本質 
ジョン・ローの物語/マネーとは何か?/貴重な金属/紙のマネー/銀行業とマネー


第2章 ポローニアスを無視して 
利子の機能/悪い王と悪い負債/負債と工業化の時代/倫理の迷路/マネーと負債


第3章 金という選択 
トリレンマ/金本位制/金本位制はどのように機能したか?/最後の貸し手


第4章 マネーと恐慌 
イデアなき世界/銀行の横暴/アメリカの経験


第5章 ドルとともに踊る 
過ちを避ける/ドルの役割/死の苦しみ


第6章 紙の約束 
マネタリストの台頭/変動相場の世界での政策/混在するシステム/為替レートの選択/ユーロ


第7章 バブルが弾けるとき 

バブルの四十年/ミンスキー効果/サブプライムブーム/バブル、紙幣、ブレトン・ウッズ体制の終焉/モグラたたき/偽装されたインフレ


第8章 濡れ手で粟 

効率的市場理論/規制/大きいほどよい/姿勢の変化


第9章 危機が始まる 
わが家も安全ではない/消費者の負債/企業の負債


第10章 リスクなし、とはいうものの 
戦後の債務危機/今ある危機/ユーロ圏の危機/救済のタイミング/隠れた負債


第11章 債務を後世に残す 
出生率の急落/気づかれていない債務/新しい姿勢/エネルギー


第12章 勘定を支払うとき 
問題を要約すれば/長期的な展望/ここからどこへ?/聖ならざる三位一体/インフレーション/QEさせるべきか、せざるべきか?/スタグネーション


第13章 新秩序 
変化へ向かう選択肢/システムの輪郭/紙切れの約束


原注 
参考文献
訳者あとがき
索引

 

2.ポイント

この本は、「マネー」の歴史となぜバブルが起こっているかを示している良書だと思います。最近は、バブルに関する本を多く読んでますが、その中でもデータが多く本書は良かったと思います。

 

この現代は不安を抱えている人が多いと思っていますが、いかがでしょうか。賃金が上がらないのに、仕事はグローバル化してどんどん厳しいものに。日銀の金融緩和は継続中ですが、株をやっている人の方が少ない。

 

私は暴落論者でもないですが、やはり今の金融緩和はずっと続かないと思います。でもどんな世界が来るのかはよくわかりません。

 

どの国も、金融緩和、財政政策による景気刺激ばかりしていますが、需要はあまり生み出されていませんよね。2008年から暮らしはぜんぜん楽になっていない。

 

リーマンショック以後、どの国も同じような状況で、一番ましだと思われているアメリカですら、1度利上げしただけで、世界の株価が暴落する始末です。

 

 

本書の中では、こんなことが述べられています。

 

ブレトンウッズ体制崩壊→完全にマネーと金とのリンクがなくなる→マネーと負債が爆発的に増える→中国・ロシアの参入でインフレは抑えられながら経済成長→生産性向上したが、出生率の低下に伴う人口減→先進国は将来的に負債を返済できない

 

日欧米ともに、出生率の低下に伴い年金が崩壊寸前であるという共通の問題を抱えています。受給できる年を繰り延べたり、額を減らしたりあの手この手で何とかやっていますが、そもそも人口が減っているのでいずれ破たんします。また、どの国も「国家」は巨額の負債を抱えているため、いずれこのツケは誰かが払わなければいけません。

 

でも、その負担をする世代は人口が減っているので、1人当たりの負担は物凄く大きい。子供を作りにくいのも、将来に対する不安があるからで、先進国は同じ問題を抱えています。

 

さらに悪いのが、年金を運用する際にも必要な金利がどんどん下がっています。どの企業も退職金などの運用利率が下がっているために、負債は大きく上昇しています。(退職金などは、想定利率で割り引かれるため、割引率である運用利率が下がると負債は増えます)

 

インフレ、スタグネーション(日本型停滞)、デフォルトのいずれかが今後起こると述べていますが、どの状況も一般市民にとっては悪いということだけは確かです。

 

筆者の主張は、遅かれ早かれ、経済の中心は、人口が増加している新興国にシフトするんじゃないかという点です。確かに、今までは新興国経済は、自力で資本が足りなかったため、外資に出資してもらってました。一度、危機が起こると、外資が撤退するために、経済は混乱するということを繰り返しています。

 

でも、現代はちょっと違う。そもそも低資本でも様々な産業を興すことが可能になった。外資の力は必要なく、人口増を活かして、経済成長は可能。

 

もし次の世界的な経済危機が起こったら、先進国と新興国のどちらに投資していることが危ないでしょうか。長い目でみると、先進国は構造的に人口減という問題があるため、新興国にチャンスがありそうです。(一つ問題は、危機の時は、頻繁におこる、円高が起こると、外貨建ての資産は目減りします。ベトナムなどは良い投資先だと思うのですが、通貨切り下げで意外と円建てでは伸びていない等)

 

まとめるとこんな感じ

・先進国は経済発展してきたが、巨額の負債に苦しんでいる

・2008年以降、金融緩和してきたが、あまり効果はなく、いずれツケを払うことになる

・次は恐らく新興国の時代

 

 

本書では中国を上げていましたが、中国は個人的に投資先にならないかと思っています。他の国で有望な投資先を見つけたいと思います。先進国の中でアメリカは、人口増、シェールオイル、ドル覇権は継続、こういったところからまだ有望だと思っています。アメリカ投資しながら、アジアの有望な投資先を探すのがベターかな。

 

 

紙の約束―マネー、債務、新世界秩序

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