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【投資本】マイケルポーターの競争戦略

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こんにちは、せみけんです。

まだまだ暑いですが、昨日に引き続き朝から読書。

本棚の整理がもなかなか終わらないです。。

 

(エッセンシャル版)マーケルポーターの競争戦略を読んだのでメモ。気になったところだけ簡単に備忘しておきます。

 

1.目次

2.機会と落とし穴

3.海外市場を攻略する方法

4.成長のための手法をどれも実行できない場合

 

 1.目次

<目次>
Ⅰ 競争とは何か?
 第1章 競争—正しい考え方
 第2章 五つの競争要因—利益をめぐる競争
 第3章 競争優位—バリューチェーンと損益計算書
Ⅱ 戦略とは何か?
 第4章 価値創造—戦略の核
 第5章 レードオフ—戦略のかすがい
 第6章 適合性—戦略の増幅装置
 第7章 継続性—戦略の実現要因)
 終章 本書の実践的な意味
 よくある質問 マイケル・ポーターインタビュー

 

 

原著を読んでもなかなか頭にしっかり残らないので、こういったエッセンシャル版が手元にあると使い勝手がいいです。気になった時に1~2時間で読めますしね。

 

投資先のビジネスモデルは本当に優れているのか、また事業拡大を行うときにその投資は正しいのかを自分なりに解釈することが大事だと思ってます。そのフレームワークとしてやはりポーターも非常に有用だと思ってます。

 

ポーターの考え方を踏まえると、投資先の競争戦略に疑問符がつくこともあります。この本にも書いてありますが、例えば、ある特定の分野でシェア50%と素晴らしい状態を作っているのに、そのことに満足してしまうことで、本来シェア80%までは目指せるのに、多角化してしまうことで収益機会を失ってしまうことです。

 

 

 

 

2.機会と落とし穴

 

資本市場は経営者に成長圧力をかけるが、戦略を損なわずに事業を成長させるには、どうすればいいかという問いに対して、ポーターはこう答えています。

 

成長しさえすればいいと考える企業が多すぎます。その結果やり過ぎてしまうのです。新しいラインや市場セグメント、地域に手を出したあげく、独自性を失い、妥協を生み、適合性を損ない、しまいには競争優位を弱めてしまう。

 

私が以前勤めていた会社もまさにこんな感じでした。得意な分野じゃないのに、いろいろなプロジェクトに手を出して、赤字になってしまう。。ただひたすら売上を伸ばしていたのに、利益は全然ついてこないんですよね。とりあえず売上拡大優先という会社は未だに多いと思います。

 

 

成長性は高いが独自性を発揮できない分野で熾烈な戦いをするより、独自性をもつ分野のニーズや顧客への浸透度を高めた方がより早く、またずっと大きな利益をあげながら成長できるものです。

 

株主側にいると、成長、成長、成長と企業には成長を追い求めるものですが、そこで安易に戦略的なポジションを広げると痛い目をみるといっています。

 

あくまで自社の強みが活きる分野で、顧客のニーズをさらに満足させる方が結果的に収益も上がります。

 

何の強みもないセグメントでシェアを10%伸ばしても、収益性はかえって下がることが多いとありますが、その通りです。

 

何のためにやっているのか分からない事業が有価証券報告書を見てるとあります。(ただ自分がそう思っていても実は他事業との深い関連性があったりするので、可能であればIRに問い合わせして聞くようにしています。)

 

セグメントで分けたときに、営業利益が無い事業は良く見られますし、全社共通の費用夜を考慮すると赤字だったりもします。成長より利益をどんな戦略で生み出しているか確認しましょう。

 

 

3.海外市場を攻略する方法

この部分も興味深いのですが、海外でも焦点を絞り込まなければならないとあります。地理的拡大を図る企業は新しい市場に存在する違いに捕らわれすぎることが多いというのが理由なのですが、その通りですね。

 

日本企業も海外に出たときは、海外市場の慣習や文化に合わせにいくことで、結果的に失敗してしまいます。海外市場でも国内と同じように、自社のファンを探し、顧客と接触することで、ニーズを理解し、差別化を図る。まさにそうなんでしょうね。つまり自分の土俵で勝負するということです。

 

またM&Aした際も、買収先に任せるのではなく、自社戦略に合わせて徹底的にポジションニングするべきとあり、これも日本企業の苦手なところです。結局、買収したはいいけど、コントロールできずに赤字を出して減損と撤退という姿華何度もみています。買収したならまずは、自社戦略でやらせる、それがそもそもできないなら買収していけないということです。

 

 

4.成長のための手法をどれも実行できない場合

 

現実には、既存戦略で成長が難しい場合もあり、その時は配当によりROICを高めることが有効であるとポーターは言っています。

 

日本の企業はもっと資本政策を考え、成長できないなら配当するという英断をしてほしいものです。成長のチャンスがあればもちろん、投資をうつべきですが、ポーターもこんなことを言っています。「成長を図ろうとして戦略の限界や業界構造を無視するという大きな危険を冒すより、十分な配当を支払った方がよい企業が多い。」

 

日本企業も過去から蓄積した現預金がかなりの額あります。これを一気に配当するのは難しいと思いますが、DOEなどの配当指標を用いて、適切な株主還元を行ってほしいものです。

 

地道ではありますが、配当を増やすことによって、株主もお金を使うようになるので、経済はよくなると考えています。株主還元の余地については日本企業はまだまだあるので、その辺に期待して日本企業の投資を続けたいと思います。

 

マーケティングやコーポレートファイナンスに携わっている人ならポーターのことは学んだことがあると思います。エッセンシャル版ではありますが、中身はかなり濃いので役に立つ競争戦略の本だと思います。それでは!

 

 

〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略

〔エッセンシャル版〕マイケル・ポーターの競争戦略

  • 作者: ジョアン・マグレッタ,マイケル・ポーター(協力),櫻井祐子
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2012/09/21
  • メディア: 単行本
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