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【投資本】なぜ専門家の為替予想は外れるのか

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こんにちは、せみけんです。

 

売買はほとんどなし、ちょっと買い進めている銘柄をこつこつ板だして買うぐらい。

今月はほとんど動いていません。

 

さて本日のお題。

最近、本屋で見つけた本で面白かったのでご紹介。

 

FXは基本的にやらないので、為替に関しては、IMMのポジションを見るくらい。ただこの本は、「なぜ専門家の為替予想は外れるのか」という題名が面白く、思わず買ってしまいました。筆者は、長らくJPモルガンに勤めていたのも、ひっかかりました。

 

1.相場の予想をするのに必要なのは「相関関係」ではなく、「因果関係」

2.外国為替相場の予想にはまだ理論的な根拠がない

 

 

1.相場の予想をするのに必要なのは「相関関係」ではなく、「因果関係」

アメリカの長期金利の動向と、ドル円の動きには相関性があります。長期金利上昇傾向は、しばらく続くと思われます。したがって、ドル円も上昇傾向をたどると予想します。 

 

こういうストラテジストの予想はよく聞きます。あまり意識していなかったのですが、よく考えてみると「長期金利が上昇する理由」については述べられていないんですね。

 

ビールの売上とアイスクリームの売上には相関性があります。ビールの売上の上昇傾向は、まだしばらく続くと思われます。従って、アイスクリームの売上も伸びると予想します。

 

これは言い換えただけの文章ですが、「ビールの売上が上昇する理由」については述べられていません。「気温」が上昇する理由は?って突っ込みたくなりますよね。

 

こういうビール、アイスクリーム、気温の話だと分かりやすいのに、為替、金利と経済の話になったとたん、理由は述べていないのになんとなくわかったような気になるから不思議です。

 

アメリカの金利は、基本的に「経済指標の発表」や「政策当局者の景気や金融政策に関する発言」などを受けて動きます。

 

発表がでたり発言が報道されたりすると同時に、アメリカの金利が動きます。同時にドル円が動きます。どちらが早いということはありません。

 

そもそもテレビ番組などで、コメントをしているストラテジスト(今後の見通しなどを話している人)の見通しは、ディーラー(株、為替を会社のお金で実際に売買する人)はアテにしていません。見通しが当たるなら皆そこに賭ければいいのですが、そんなことはしません。

 

ストラテジストは、予想が外れても首になりません。一方ディーラーは、成績が悪くなれば、首になります。

 

では何故ストラテジストが存在するのか。そういう予想らしきものをする人であり、予想らしきものをする職業についているからです。それらしく相場の見通しをしゃべるという職業なので、相関性を持ち出して説明しているにすぎません。

 

日経平均が上がった理由をコメントしている人もそれらしい理由を付けているだけです。たくさん売りたい人がいれば下がりますし、たくさん買いたい人がいれば上がります。ただそれだけです。

 

私もニュースをみたり新聞を読んだりしますが、時に人の予想はノイズや毒となります。たとえば、「日経平均はまだまだ下がるでしょう」って朝のニュースで聞いたとします。

 

自分で株価を分析してみて、とある株価が割安だと判断していたのに、ニュースを見ていたが故に買えず、その株価は上昇し続ける。こんなことはあると思います。つまり人の予想に引っ張られ、判断を誤る可能性があるからです。

 

 

2.外国為替相場の予想にはまだ理論的な根拠がない

為替についてはプロの目からみても実は、理論的な根拠がないんですね。筆者も株や債券については、理論的な価格があることは述べています。

 

為替については良く語られますが、経済学の教科書を読むとこんな風に書かれています。

「大量に発行された通貨は、発行の少ない通貨に対して値下がりする。またはこれを言い換えて高金利(インフレ)通貨は、低金利(デフレ)通貨に対して値下がりする。」

 

でもよく相場で語られているのは、高金利通貨が買われ、低金利通貨が売られると逆の動きです。例えば、豪ドルは、高金利通貨でFXプレーヤーはほとんどロング(買い)から入ります。つまり高金利通貨は人気となり、経済学の教科書とは真逆の動きとなります。

 

私もずっとこれが不思議でした。確かにインフレしている国の通貨は、どんどん価値が目減りします。デフレの国の通貨は、どんどん価値が上がっています。アメリカは基本的にインフレで、日本はデフレなのに、なぜドル円は円安に進むのだろうと。

 

筆者はこんなことも言ってます。

為替が難しいのは、「この通貨が好きです」と言って買ったら、かならず「この通貨は嫌いです」と売らなければなりません。

 

Brexit後に、ポンドはどの通貨に対しても暴落中ですが、ポンドも売るときには何かを買わなければなりません。確かに難しいですね。ポンドはいらないけど、人口減少中の円を買うか、経常赤字のドルを買うか、バブル崩壊寸前の人民元を買うか、不協和音だらけのユーロを買うか。どれも要らない通貨といえなくもないです。

 

株だったら割安な株を買う。以上。といえるのですが、通貨はほんと難しいです。

こういったことからドル円も理論的にいくらが正しいのかわからないのが難しいところです。2016年7月7日の1ドル=100円が正しいのかだれもわかりません。

 

結局最後の最後に、書いてあるのは以下の通りです。

悪いことはいいません。FXには近づかないでください。個人投資家のみなさんの来るべきところではありません。 

 

身も蓋もないことを言ってますが、本を通して読んでみて妙に納得できました。ただ、個人的には円だけで資産をもっていることがリスクと考えているので、将来的に半分ぐらいドルにしておきたいと思います。

 

為替の動向は読めませんが、1ドル=100円を割って来れば、ちょくちょくドルを買っていきます。

 

 

なぜ専門家の為替予想は外れるのか

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