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コメダ(3543)のIPOについて初値予想 ~株主優待は、年間2,400円分(半期1,200円×2回)~

IPO(新規公開株) 個別銘柄
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こんにちは、せみけんです。

コメダホールディングス(3543)の目論見書がアップロードされていたので読んでみました。

1.出店の状況

2.株主優待について

3.FCビジネスについて

4.株価分析と初値予想

5.関連銘柄

 

 

1.出店の状況

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(※1)

 

店舗拡大の状況は順調なようです。2020年度末には、1,000店舗を目指しており、今後も暫くの間は、年間100店舗弱拡大していくようです。

しかも、上のグラフをもう一度見てください。東日本エリア、西日本エリアの店舗数は、それぞれ169店舗、162店舗と中京に比べて相対的に少なく、まだまだ増やす余地があり、1,000店舗の達成は十分に可能だと思います。

 

人口数万人の街でも商圏になり、この店舗拡大の実現可能性は低くはないと思います。

恐らくですが、5万人程度の街でも商圏になり、地価が安ければ、立地にかかるコストも抑えられます。コメダが打ち出している老齢者に優しい、ゆったりした駐車場も確保しやすいですね。

 

 

 

 

 

 

2.株主優待について

 

早速、株主優待導入はありがたいですね。年間2,400円分ではありますが、この辺は評価されそうです。上場時から株主優待がある銘柄は少ない気がします。

 

1単元だけIPO当選なら持ったままの人も意外と多いかもしれません。しかも2月決算なので、8月末には1回目の権利確定の日がきますね。

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(※2)

 

 

 

 

3.FC(フランチャイズ)ビジネスについて

コメダのFCは面白いビジネス展開をしています。目論見書、有価証券報告書を読む限りでは、売上高の何%のロイヤリティという取り方をせず、1席あたり1,500円/月の固定費用として徴収します。

 

これだと店主(フランチャイザー)は、売上高に対する取り分が大きくなるため、結構儲かっている可能性が高いですね。

 

ちなみに、同業のロイヤリティは、ドトールは売上の2%、エクセルシオールは売上の3%となっています。急速に拡大しているのには、こういった理由があるからかもしれません。

 

つまりこういうことです。

席数30席 300万円の売上があった場合、

①コメダ 1500円×30=45,000円のロイヤリティの支払い

②ドトール 300万円×2%=60,000円のロイヤリティの支払い

③エクセルシオール 300万円×3%=90,000円のロイヤリティの支払い

 

私がこういったFCのビジネスに参入するなら、利益率の高いものが良いですし、様々なフランチャイズビジネスからコメダを選ぶ可能性も高いかもしれません。

 

ただし、コメダもちゃんとビジネスモデルを考えています。

以下を確認してください。

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(※3)

 

コメダ側は、食材を店舗側に卸すことでかなり収益を上げているようです。

イメージですが、コメダは原価20円の商品を店主に100円で売り、店主は100円で仕入れたものを500円で売るといったイメージでしょうか。

 

店舗も儲かり、コメダ側も儲かるWinWinが築けているかと思います。フランチャイザーもフランチャージーもお互いにうまみがないと継続的なビジネスは難しいと考えているのでこれは評価できると思います。

 

4.株価分析と初値予想

想定売出価格は1,960円です。(2016年5月27日現在)

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2016年2月期のPERは、20.8倍ですね。

成長性と今後の展開もある程度見据えれば、割高でない水準のような気もします。しかもほとんどがFC展開(689店舗中682店舗)なので、資産もあまりなく、売上高営業利益率もかなり高い(30%超)魅力的なビジネスに見えます。

 

 

ただし、気になる点が4点あります。

 

①のれんについて

 

目論見書を読むと、IFRS基準になっているため、のれんの償却がなされていません

日本基準で計算された過去のPLを見ると20億円ほど償却していたので、今期も日本基準で開示されていれば20億円ほど、押し下げられている可能性はありますね。

 

ざっくり、当期純利益が40%割り引かれた場合は、41億円×60%で、EPS56円程度となります。そうすると、売出価格1,960円から考慮するとPER35倍と、うーん、、、と悩む水準まで上がってしまいますね。

 

飲食業と評価すれば、勿論高すぎるPERですが、営業利益率が高いフランチャイズビジネスと考え、しかも拡大余地がまだあると考えれば納得できなくもないです。

 

以下、連結包括利益計算書に対する調整を確認してみました。やはりのれんの影響が大きいですね。BS見ると571億円の資産のうち、383億円がのれんです。直営店が少ない分BSは非常に身軽ですが、そうすると尚更383億円ののれんは巨額にみえます。

 

決算期に行う減損テストには少しひやひやするかもしれません。383億円ののれんですからね。このBSから考えると何とも言えないアキレス腱を抱えたまま上場ですね。

 

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(※4)

②ストックオプションについて

ストックオプションについても、少し多いイメージです。新株予約権に関する未行使潜在株式数は、合計2,523,900株であり、発行済株式総数43,800,000株の5.76%に相当する株数があります。

 

これも大きなリスクではないですが、EPSを最大5%程度割り引いて考える必要があるので、ちょっと気にしておいた方がいいポイントです。

 

③公募無しの売出のみのIPO

売出のみで、EXIT案件な感じがするのもちょっと気になりますね。ビジネスモデルの性質上、今のところ大きな資金需要もなさそうなので、公募も必要ないんでしょう。

 

キャッシュフローをみても、工場等の設備投資をしても十分に回ってますし、借入はむしろ減らしています。

 

取締役メンバーを見ても、飲食業というよりは、ファンドから来た金融出身のメンバーが多いです。ここまで成功していることから今後どうしていくかは分かりませんが、ちょっと不安な点です。

 

④ロックアップ

ロックアップはかかっているものが多いのですが、解除後の動きには注意ですね。2016年12月25日以後は少し注意が必要です。

 

ネガティブな意見を書きましたが、それでもこれまでの成長性を考慮すると初値が公募価格を下回ることは少ないかなと思います。

 

 

不安な点もありますが、逆に強気に考えてみました。

 

ものすごくざっくり考えてみたのですが、店舗の伸びと既存売上の伸びを考慮し、2020年2月期までに、2016年2月期対比、売上高が1.5倍、営業利益が2倍程度、EPSが倍程度まで伸びるとします。

2016年2月期は、683店舗

2020年2月期は、1,000店舗

店舗数が、約1.5倍なんで、売上1.5倍も妥当かなと思っています。

既存店が5年後にまだまだ伸びていれば、もう少しプラスアルファがあるかと思います。

 

配当性向は50%程度を目指すとなっているので、そうすると2020年2月期、EPS200円、配当100円、株主優待有と仮定しました。

 

これは強気の見通しですが、この実力があるとするなら、中長期的に3,500円~4,000円くらい評価されても良いと思います。

 

 

長くなりましたが結論です。

初値予想は、2,100円~2,400円程度。

人気化はするけど、売出価格(1,960円)から考慮すると1万円とれれば御の字かなという感じです。個人的には、有価証券報告書を読んだ限りでは、売出は1,500円前後と思っていたので強気の価格、かつ個人投資家にはあまり恩恵が少ないような気もします。

 

最悪初値割れもあってもおかしくはないです。最終的には、主幹事の担当者と話をして、需要の感じを聞いて、人気なさそうならやめます。ただ、超人気化はしないものの、現時点積極的に売買もせず現金も厚めの状態の方が多いのではないかと推測しています。つまりメジャーなIPOならほしい人が多いのではと思っています。

 

株主優待もあるので、1単元なら持っておこうという需要もそれなりにありそうです。少し年配の方の知名度も高そうなので、大きく跳ねはしないけど、取っておいてもいいかなと思ってます。

 

東証一部が前提ですが、万が一東証二部になればもう少し厳しく見た方がいいですね。

 

IPOの初値予想は、市況が大きく左右するのであまり意味がないかもしれません。これだけ大型ですので、動きも重いかなと思いますが、どうなるでしょうか。個人的には公募割れリスクは少ないとみて応募してみます。

 

また、意外に株価が上昇しても先ほどの計算から3,500円以上はセカンダリーでも買いづらい水準ですし、IPOが仮に当たったら3,500円前後は売りの水準かなと思っています。そんな心配要らないくらい上昇しないような気もします。。 

 

 

5.関連銘柄

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(※5)

ちなみに、焙煎工程の業務委託契約のところに石光商事(2750)の名前がありました。石光商事は、兵庫県神戸市灘区に本社を置くコーヒー輸入・販売を主力とする飲料、食品輸入商社です。足元、石光商事の営業利益が回復しているのは、コメダブームの恩恵を受けているからかもしれません。

 

久々の大型IPOのコメダの上場は楽しみですね。日経が閑散としている中、少しは市場が盛り上がればいいのですが、どうなりますでしょうか。他に情報があれば加筆修正したいと思います。それでは!

 

(※1)~(※5)については、目論見書から引用いたしました。

 

(6月1日追記)

某証券会社の担当者とコメダIPOについて電話で話したところそれほど人気にはならなさそうな感じでした。直前に需要の感じをもう一度聞いてみて、500株、1000株レベルで購入できそうなら、申し込みはやめるかもしれません。

 

日本郵政、ゆうちょ、かんぽの時は誰でも購入が可能でしたが、成功させないと政府側が困るため、どうしても割安な価格で成功を演出する必要がありました。

 

今回はちょっと違います。失敗すると困るのは個人投資家で、売出価格を高く設定したコメダのファンドにとっては、売出価格で手取り金額は確定しているからです。

 

ただ、売出も一部なので完全Exitするためには、売出価格を割り込むのもさけたいはずなので、今のところは申し込みしていくスタンスで臨もうと思います。

 

LINEの上場観測もあり、コメダに対してどこまで投資家の意欲があるか掴みにくいですが、若干売出価格を上回ることを期待しています!

 

(6月18日追記)

結局、複数の証券会社で申し込むことにしました。感触的には、需要は強いようですね。それほど期待せず、抽選結果と初値を楽しみにしています!!

 

 

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証券会社と枚数についてです。

大手証券会社が多いので、大和、三菱、みずほは比較的当選可能性が高いです。人気の有無は、慎重に聞いてみた方がいいかもしれません。証券会社から要りませんかという感じだったら逆に少し警戒した方がいいでしょう。

 

(6月23日追記)

私は残念ながら全証券会社で外れてしまいました。担当者と話している感じでもそこそこ需要は強そうです。初値予想としては、2,200円~と少しだけ強気でみたいと思います。株主優待もあるので、ある程度の需要は掴めそうです。ボリュームが大きいだけに、相場の雰囲気次第なところもありますが、どうなるでしょうか。当選した方に利益が出る案件となればいいですね!

 

(6月28日追記)

Brexitの問題で初値予想は困難になりました。今晩のニューヨーク、ロンドン市場が落ち着いていれば、波乱は少ないかもしれません。ただ、初値で売ってしまいたい人が多そうなわりに、セカンダリーの旨みが少ないので需給は悪そうです。1,800円と割れることも視野に、1,800円~2,200円程度の初値予想に変更しておきます。LINEは厳しそうですね。1ヵ月後に市場が落ち着いていればいいですが。

 

(6月29日追記)

1,867円の初値で残念ながら売出価格を割れた初値となりました。

9時40分現在で、一瞬1,960円を上回るタイミングもあったので損をせずに撤退も可能でしたが、なかなか厳しいIPOとなりました。

LINEの申し込みについては、しっかりと目論見書を読んで申し込みましょう。私はたぶん申し込みません。

 

(7月1日追記)

↓今後の株価推移の参考に決算短信を分析してみました↓


 

 

 

↓↓7月15日上場予定のLINE(3938)の記事も書きました↓↓