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改めて読むと素晴らしさを実感できる「伊藤レポート」と関連リンクのまとめ

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こんばんは、せみけんです。


ポートフォリオは、あまりいじってないのですが、来週の日銀政策決定会合はどうなるのでしょうか。東京エレクトロンに関連する銘柄を先週はちょっと仕込みました。5月の本決算を迎えますが、持株の決算日はすべて確認しました。みなさんも念のため保有株の決算日は確認した方が、損失が少なくて済むはずです。損失前提なのがちょっと弱気ですが、性格的なものです(笑)

どうしても決算は集中すると自分の持株の決算日も意外と忘れますので、念のため。各企業の為替レートに注目ですね。

さて、お題の通りなのですが、本日はスターバックスでまったりと、「伊藤レポート」を読み直していました。

伊藤レポートは、有名かと思いますが、一橋大学大学院商学研究科の伊藤邦雄教授を座長とする経済産業省のプロジェクトによる最終報告書のことです。題名がかなり長く「持続的成長への競争力とインセンティブ―企業と投資家の望ましい関係構築」のことで、「伊藤レポート」と呼ばれ、2014年8月に発表されました。

ひとことで言うと、「日本のROEは低い!国際的には二ケタが当たり前の中、最低でも8%を目指そう!!」といったもので、その裏付けがレポートされています。

 

1.伊藤レポートを読み直してみて

2.読むとためになるリンク

3.まとめ

 

1.伊藤レポートを読み直してみて

日本株に投資していて思いますが、株主の立場弱いですよね。もちろんIRに積極的な会社や投資に対するリターンが高い会社もあるのですが、問い合わせても返事もくれないところも未だにあります。

日本企業の収益性・株価が低迷した過去20年において、データが継続して得られる上場企業1600社のうち、株式のリターン(配当込みの株価上昇率)がプラスとなった企業は約200社だったという事実がある。(伊藤レポートより)

これですよこれ。日本の株式市場は正直、賭場に近いイメージがある人が多いと思います。株式=ギャンブルという概念がいまだに日本で多いのは、200社/1600社しかプラスのリターンを産んでいないことも大いにあるかと思います。

残りの1400社は株を買っても資産が増えることなく損、この中にはデータが継続して倒産している会社は含まれていないでしょうから、資産がゼロになったものを入れれば、損する確率は上がるでしょう。

つまり損をすることが多いのが、日本の株式市場だということです。ちなみに国際的に比較すると以下のグラフになります。ITバブルで突き抜けたNASDAQがここ25年のリターンが良いということがわかります。

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(伊藤レポートより抜粋)

ダウで5.9倍、DAX5.4倍と25年のリターンとしては妥当だと思います。個人的に株は10年で倍になるかと思っているので、このリターンは悪くないといえます。では日本を確認すると、TOPIXが0.42倍、日経平均が0.38倍です。

いやいや、株式投資でこのリターンはありえないですね。失われた10年とか20年とかいってますけど、失われすぎです。バブルの時がスタートなので少し作為的なところあるかもしれませんが、アメリカはきっちりITバブルを上回ってますしね。そりゃ、誰も株式投資しないですよ。年金でも日本株買えないですよ。

 

先日もROEの話をしましたが、基本的にはROEがリターンと近くなるので、このレポートでは、ROEを向上させリターンを上げよと言っています。 

 

 

ちなみに、ROEは、利益率、回転率、レバレッジに分解できます。下図のように、利益率が低いことが日本企業の低ROEを生み出しています。米国の素晴らしさは際立ちますが、逆に日本には大きく改善の余地があり、「変化」している企業は買えると思っています。私が営業利益率の高い企業に投資するのもこの話とつながります。

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(伊藤レポートより抜粋)

持続的成長とは、中長期的に企業価値を高めることである。それは、中長期的に資本コストを上回るパフォーマンスをあげることによって実現され、投資家はそうした価値創造に期待して長期投資を行うことができる。

日本には中長期の投資家って少ないと思います。私も中長期投資家名乗っていますが、なかなか長期で保有するのは難しいです。そりゃそうですよね、先ほどのデータの通り、長期で保有すると日本の場合は損する可能性が高いからです。どうしても短期志向になりますよね。

このような厳しい環境下でも高いパフォーマンスを維持している企業には、

(1)他社との差別化で顧客に価値を提供して価格決定力を持っている

(2)自社の存在が不可欠となるポジショニングと事業ポートフォリオ最適化を徹底している

(3)オープンイノベーション等他社との連携も視野に入れた継続的なイノベーションを行っている

(4)変化を恐れず、時代や自社に合った経営革新に合理的、積極的に取り組んでいるといった共通項が見られる

ちなみに、さきほど上げた株価が上昇した200社には、上記のような4つの特徴があったようです。これも大事ですね。私の保有株にも当てはめたいと思います。建設株とかあまり、この(1)から(4)に当てはまりにくいのですが、最近は増配、自社株買でROEも上昇しつつあり、徐々に変化しているのかなと思っています。

 

2.伊藤レポート関連のリンク

 

参考になったリンクを張っておきます。携帯・スマホだと重いかもしれないのでご注意ください。全文は104ページあるのでダウンロードする際はご注意ください。

 

経済産業省リリース↓

 

伊藤レポート全文↓

http://www.meti.go.jp/press/2014/08/20140806002/20140806002-2.pdf

伊藤レポート要旨↓

http://www.meti.go.jp/press/2014/08/20140806002/20140806002-3.pdf

 

ひふみの藤野氏と村上絢氏(村上ファンドの村上世彰の娘)の対談↓

レポート長々としているので、もし長いのはちょっとという方には、読み物としては一番お勧めです。

伊藤レポートの真意とは↓

2016年の記事です。ぶっちゃけ話があり面白かったです。誤解を恐れず8%を打ち出した伊藤教授に感謝です。

 

3.まとめ

2年前のレポートでありながら改めてやはり衝撃的なレポートでした。伊藤レポートは中長期投資家にとってありがたいものです。企業の姿勢も変わりつつあり、JPX400もでき、これからもROEが向上することが望ましいですね。私も世界株投資もしながら、「変化」がみられる企業には引き続き投資をしていきたいと思います。

 

それでは!!

 

日本株は、バブルではない

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