2016年1月2月のアメリカ経済指標の確認で新年度に備える!

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アメリカ経済は、非常に良い状態だと考えていますが、いつ利上げするのかが注目されています。再度利上げが濃厚になった際には、私もポジションを落とそうと考えているため、利上げの次期とペースに注目しています。


3月末時点では、個人的に利上げは6月末と12月末の2回かと思っていますが、イエレン議長の発言では、恐らく4月は見送りで、6月も実施しない可能性が残されています。

 

4月1日は、雇用統計、ISM製造業指数もあるため、2016年1月、2月の重要な経済指標等を再確認し、アメリカ経済の状況を振り返りたいと思います。

 

①自動車新車販売台数(先行指標)
2016年1月 前年同月比0.3%減の114万8057台
2016年2月 前年同月比6.9%増の134万4225台

1月は東海岸の大雪の影響があったため来店者数が減ったようですが、2月は絶好調でした。年間ベースでは1,700万台を超えていることから、アメリカ経済は強いと判断できます。

 

また原油安もあり、大型のSUVが好調に販売されています。日本勢はトヨタ自動車が4.1%増の18万7954台、日産自動車は10.5%増の13万911台、ホンダは12.8%増の11万8985台と非常に好調です。

 

ただし、注意点としては、金利ゼロ%キャンペーン等でかなり無理して売っています。アメリカのテレビコマーシャルを見ると金利ゼロ%キャンペーンの嵐です。このため、不況になると販売台数減と金融子会社の債権焦げ付きのダブルパンチになる予想です。

 

②ミシガン大消費者信頼感指数 (先行指標)
消費者信頼感指数については、ひとびとの気持ちを知るうえで便利な指標です。買い物好きなアメリカ市況をしるためには便利で予想より悪化していると先行きを心配した方がよいです。ただしブレ幅が大きいので目安程度にしておく必要があります。

速報値 2月 90.7 (予想92.0)
確報値 2月 91.7 (予想91.0)
速報値 3月 90.0 (予想91.7)

2月26日発表の確報値が良かったことから、2016年内利上げされるのではという予想になっていましたが、3月は予想に反して悪化となり、後述する貯蓄率をみてもアメリカの消費は絶好調というレベルではないようです。

 

③中古住宅販売件数(先行指標)
1月 547万戸 (前月比+0.4%)(予想532万戸)
2月 508万戸 (前月比‐7.1%)(予想531万戸)

 

2016年1月は2015年7月以来の最高の結果となり、この指標も経済が好調なことを示しています。前年同月比だと+11.0%となっており、アメリカでは低金利の状況を受け、住宅販売も好調なようです。

 

販売価格も前年同月比8.2%増の21万3800ドルと戸数、単価ともに上昇しており、際立って良かったのですが、一方で、2月は予想に反して悪化となりました。日本より中古市場が中心となっているので、少し先行き心配ですが新築が好調なことからあまり問題視する必要はないと考えています。

 

 

④耐久財受注(先行指標)2月25日発表
2016年1月 4.9%増(前月比)
2016年2月 -2.8%減(予想 ‐2.9%減)

 

2016年1月は、2015年3月以来の高い伸びを示していましたが、2月はドル高や原油安が影響しているようです。

 

1月は非常に良かったことで、製造業の底打ちかと考えられていましたが、まだ様子見する必要があります。ドル高が落ち着いていることからISM製造業指数とともにそろそろ良い数値が出続けるのではと考えています。

 

⑤住宅建築許可件数(先行指標)/住宅着工件数(先行指標)
1月住宅建設許可件数 120.2万戸 (‐0.2%、前月比)(予想120万戸)
1月住宅着工件数 109.9万戸(‐3.8%、前月比)
2月住宅建設許可件数 116.7万戸 (‐3.1%、前月比)(予想120万戸)
2月住宅着工件数 117.8万戸(+5.2%、前月比)(予想115万戸)

 

中古住宅が少し振るわない中、2月の住宅着工件数は非常に強い結果となりました。新築価格が高額なアメリカにおいてこれはかなり良いレベルで景気がいいことの表れです。ただし地区ごとに強弱まちまちとなっており、3月、4月と引き続き確認する必要があります。

 

⑥雇用統計 2月5日発表
2016年1月非農業部門雇用者数が、15万1000人増 (予想19万人増)
失業率 4.9% 
時間当たり賃金 0.12ドル増

2016年2月非農業部門雇用者数が、24万2000人増 (予想19万人増)
失業率 4.9% 
時間当たり賃金 0.03ドル減

 

雇用統計も長期にわたり良い数値がでているので、4月、5月予定の雇用統計も強いようだと改めて、2016年の利上げが意識される展開となると考えています。時間当たり賃金以外と弱いのでここにも注目しておく必要があります。

 

⑦ISM製造業景況指数(先行指標)2月1日発表
2016年1月ISM製造業景況指数 48.2 (+0.2 前月対比)(予想48.0)
2016年2月ISM製造業景況指数 49.5  (+1.3 前月対比)(予想48.5)

 

5か月連続節目となる50を下回っており、製造業は厳しい状況ですね。ただ足元、1月、2月と2か月連続上昇しており、4月発表のISM製造業指数が注目されます。ドル高も落ち着きつつあるため、耐久財受注とともに製造業の動向を知るうえで引き続き注目していきます。

 

⑧家計貯蓄率(一致指数)
2016年1月 5.2% (前月同)
2016年2月 5.4% (+0.2%)

 

先行きに不透明感があると上昇する貯蓄率は、5%前後と高水準が続いています。過去の不況期と比較すると10%程度まで上昇していた時期もありますので、一般労働者にとって、まだ不況を感じるといった様子はなさそうです。

 

⑨新築住宅販売件数 (先行指標)
2016年1月の新築住宅販売件数 49万4000戸 (9.2%減、前月比)(予想52万戸)2016年2月の新築住宅販売件数 51万2000戸 (2.0%増、前月比)(予想51万戸)

 

2016年1月は、10か月ぶりの高水準をつけた、12月の54万戸から減少となっています。一旦減少してはいますが、引き続き堅調で在庫不足から新築価格は上昇している地区も見られ、その結果中古住宅に流れていますが、2月は好調ぶりを示しました。

 

雇用も堅調なため、基本的に新築住宅関係は強いと考えて問題なさそうです。
新築住宅はアメリカの住宅市場の15%程度を占めるので、新築住宅が潤うと木材や電気配線などの部材も売れるため裾野が広く景気に与える影響は大きいです。また新築住宅販売が好調だと車もよく売れるので、住宅指標には注目です。

 

⑩バルチック海運指数(先行指標)

アメリカだけではなく世界の景況を表しているバルチック海運指数ですが確認しておきます。海運株に影響のあるこの指標、過去最低をつけた水準から30%ほど戻っています。商船三井、日本郵船も戻り歩調はこの辺からきてますね。

 

2015年8月 1,200
2016年2月8日 290 (過去最低)
2016年2月29日327
2016年3月31日414

 

①~⑩まで個人的に気になった指標をばらばらと確認してみました。こうしてみるとアメリカ経済は雇用・住宅あたりは良いものの、製造業が足を引っ張っています。

 

ただし、足元ドル安が進んでおり、製造業は回復傾向にあると思われ、利上げはやはり早期にあると考えています。世界的にドル安新興国通貨高がアメリカの製造業の負担を軽くし、新興国の債務負担を軽くするためトレンドは継続するものと思われます。

 

そのため、円高は暫く続く可能性があり、東証一部の大型銘柄、特に輸出関係に投資するのは見送りたいと思っています。引き続き、建築・不動産や原油安・円高メリットが大きい銘柄への投資を続けます。

 

それでは!