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買ってはいけないノックイン債!

トレードアイデア
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なかなか厳しい相場が続きます。今週買った株が大きく含み損になっており、かなり余裕をもって株式を買い始めた私も苦労しています。さすがに先が見えない中2月12日に買い増ししたのは日本社宅サービスのみです。

 

ただ東証一部の売買代金が4兆円を超えてきているので底打ちかなと考えており、2月15日月曜日は短期的にリバウンドを狙ったトレードをしたいと思います。

 

今日は、危険な金融商品についてご紹介します。日本社宅サービスは下落してしまったので買い増ししました。

 

 

目次

0.ノックイン債の仕組みについて

1.なぜ買ってはいけないのか

2.ノックイン価格に到達してしまった337億円

3.おまけ 

 

 

0.ノックイン債の仕組みについて

債券の一つの種類であり、高利回りなのが特徴です。ただしこれは債券というよりはデリバティブ商品だと思っておいた方がよいでしょう。デリバディブと聞けば、とにかく一般人には買わない方が良いと思っておいて間違いないです。バフェットの名言、「わからないものには投資するな!」ですね。

 

ノックイン債にはこの低金利のご時勢に、3%や6%など非常に高い利回りがつく商品も結構あります。お勧めはしませんが、利率が高いので上手くいけばこの低金利の中、大きなリターンとなる可能性もあります。

 

ただし、利回り以上にリスクが高く、売り手の金融機関にとっては大きな収益がとれるので銀行員や証券マンは積極的に売っています。(銀行員、証券会社の方も一生懸命仕事していますので、そういう商品がよく理解できていない人に売れてしまうことが問題だと思っていますし、平時では利率の良い金融商品でもありますのでリスクにあったリターンであれば、問題はないと考えています。)

 

ノックイン債とは、対象となる指標があらかじめ定めた水準(ノックイン価格)を下回ると、元本が毀損する可能性が発生する債券です。債券にデリバティブが組み合わされていて、複雑な商品となっています。債券と何が違うのでしょうか。

 

(通常の債券 例)

社債の発行体 ▲▲自動車

期間 1年

利率(年利) 1%

購入価格 100万円

リスク ▲▲自動車の倒産により、100万円の全部もしくは一部戻ってこない可能性がある

 

▲▲自動車の社債(企業が発行している債券)を購入したとします。利回りが1%なので100万円の投資が、利息が1万円、合計で101万円が1年後に手元に戻ってきます。

 

万が一、▲▲自動車が倒産しても、倒産した会社にお金が残っていれば一部は戻ってくる可能性はあります。

リスクはその会社が倒産することです。

 

(ノックイン債 例)

発行体 ○○銀行(日経平均連動型)

期間 1年

利率 3%

購入価格 100万円

リスク1 ○○銀行の倒産により100万円の全部もしくは一部戻ってこない可能性がある

 

ここまでは普通の社債と同じなので、後述するノックインというイベントが発生しない場合をまずは考えてみましょう。1年後に利息が3万円もらえ、元本と利息の合計で、1年後に103万円となります。

 

1年間で3万円も増えるなんてびっくりするような高金利ですね。ただしここには仕掛けがあります。

 

ではここからリスクの方を見てみましょう。

 

(例)ノックイン価格 購入時の日経平均に75%を掛けた金額(この場合日経平均15,000円)

※ただしノックイン価格は70%、80%と商品によって異なります。

購入時の日経平均 20,000円

購入時から1年後の日経平均 15,000円

 

リスク2 日経平均が15,000円になった場合に発生する元本が毀損するリスク

 

ノックインとはあらかじめ定められた水準のことをいいます。
仮に購入時点の日経平均が20,000円だとします。


日経平均が15,000円になったとき、ノックインとなり元本が毀損する可能性が高くなります。債券を購入したはずなのに日経平均が関係しているなんて不思議ですが、そういう商品なのです。

 

どのぐらい損をする可能性があるかというと償還時の日経平均に左右されますが、3つのパターンを考えてみましょう。

 

①仮に1年後に日経平均15,000円(購入時日経平均の75%)だった場合は、100万円×75%なので75万円しか返ってきません。

 

②さらに、1年後日経平均が10,000円(購入時日経平均の50%)だった場合は100万円×50%なので50万円しか返ってきません。

 

では日経平均が上がった場合、
③たとえば1年後日経平均が25,000円購入時日経平均の125%)になった場合は、どうなると思いますか?

実は利息の3%は確定しているので、それ以上に良いことはありません。(早期償還条項が付いているノックイン債がほとんどですが、特にメリットではないので、ここでは詳しく述べません。)

 

どのようなイベントが発生した場合でも利率は3%なので、①②③の場合、それぞれ3万円の利息を手に入れることができます。

 

例えば①の場合(日経平均が15,000円の場合)
1年後にどのぐらいの損得が発生するか確認しましょう。

(1)利息 3万円

(2)元本 75万円

合計(1)+(2) 78万円 (22万円の損!!)

 

100万円を運用したのに22万円の損となってしまい、-22%です。

 

償還時に日経平均が戻っていれば(一度、15,000円になっても、20,000円に戻っていれば元本は100万円戻ってくる商品が多い。)損はしないのですが、何の保証もありません。

 

もう一度いいますがノックイン債は、対象となる指標(今回の説明では日経平均)とギャンブルしていることとなります。

 

 

2.なぜ買ってはいけないのか

私も株式投資を長いことやっていますが、日経平均が1年後にいくらになっているかは想像がつきません。リーマンショック以降7年近く右肩上がりで株式は上昇してきました。確かに、日経平均が20,000円の時に、15,000円になることは考えづらいのですが、1年の間に株式が25%程度下落することは頻繁に起こります。

 

現に2015年12月に20,000円だった日経平均がたった2か月で15,000円になってしまいました。

 

何が問題かというとリスク大にも関わらずリターンは中程度だということです。購入する方はリスクが大きいことを認識し、満期まで長期間であればあるほどリスクが高いことを考慮に入れてください。

 

2月12日付の日本経済新聞によると337億円のノックイン債がノックイン価格にヒットしたとのことです。今は日経平均が20,000円の時に発行されたノックイン債がノックイン価格にヒットしたところです。

 

リーマンショック後株価が上昇してきたため高金利のメリットばかりが注目されてきましたが、暫くはリスクを冷静にみた方がよいかもしれません。ノックイン債は2016年は何度か話題に上るものと思っています。

 

3.おまけ

日本社宅サービスについては、平均単価690円程度で購入しており、2月12日現在598円となっています。ノックイン債以上に株式投資も不安が大きいですが、価値のあるものは戻ってくると信じています。分析はまた別途にしますが、現在配当利回り4.35%にSBIだと貸株で1%の金利がついてきます。

 

もう少し説明すると100株につき、69,000円支払っています。配当は今年6月末に2,600円もらえ、さらにSBIから598円の貸株金利(これは株価とSBIの提示金利により変動する可能性が高いですが)がもらえます。

 

1年で100株あたり合計約3,200円です。

 

勿論この暴落で大きく下落しているので、100株につき‐10,000円の含み損ですが、社宅の管理というストック型のビジネスをしておりほぼ無借金で安定していると考えています。ビジネスに大きな変化がない限り、気長にホールドしておきたいと思ってます。

 

※投資は自己判断にてお願いします。投資により損失が発生しても当ブログでは責任を負いかねますのでご了承ください。